情調三重奏

令和3年7月10日 東音創作会にて初演
演奏 東音南谷舞 東音佐藤さくら子 東音山内美穂
情調三重奏サンプル①
情緒三重奏サンプル②
情緒三重奏サンプル③

曲解説

「情調」とは、人の心の快、不快、喜怒哀楽などを表すことばであるとともに、その場所や時代らしさをたたえるおもむき、という意味があります。

当初、「喜怒哀楽三重奏」と題名を考えていましたが、ちょうど作曲にとりかかる頃にはコロナ禍真っ只中となり、今までには持たなかった感情に支配されることとなりました。特別な時代に特別な心持ちで生まれた曲という意味も含ませて「情調三重奏」としました。

三味線は三挺はそれぞれがほとんど違う旋律を弾くように作りましたが、旋律をバトンの様に受け渡したり、輪唱のように追い回したりする方法に人との繋がりの意味も持たせたいと思いました。
不安やもどかしさ、切ない、苦しいという気持ちをいつもより多く感じた期間でしたが、人との繋がりを大切に感じたり、友人と昔を語って笑いが生まれ明るい気持ちになったり、そこに生まれた幸せな気持ちは以前より強かったように思います。
そして、県をまたいでの移動を制限されることが多かったせいか、望郷の念がひときわ美しく感じられ、柔らかいメロディとなって聴こえて来るようでした。
そんな様々な想いを三味線の音色で表現出来るようにと作曲致しました。

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